小学生の投票で決める2020年東京五輪(オリンピック)・パラリンピックの大会マスコット選定が進む中、パリ近郊のパリ日本人学校で19日、投票が行われた。投票に合わせ、フェンシング男子フルーレで北京五輪個人、ロンドン五輪団体と連続銀メダルに輝いた太田雄貴氏が講演し「努力の大切さ」を強調した。

 小学生約150人が通う同校では最終候補3案を巡り、学級ごとに投票。4年1組では各案について「未来を感じさせる」「日本らしい」などの声が上がり、激論の末「ライバル同士が協力する姿が素晴らしい」(門田和奏さん=10)などの理由で、招き猫やキツネ、こま犬をイメージした案が選ばれた。

 学校全体では全ての案にそれぞれ票が入った。

 太田氏は講演で、自身の体験に基づき「真剣に努力し、その後にうれし泣きできる人になってほしい」と述べた。

 2月末のマスコット決定へ向けて、日本全国の1万3000以上の小学校のほか、世界各地の小学部を設置する日本人学校約90校でも投票が進められている。