日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月13日初日・愛知県体育館)の番付編成会議を開いて十両昇進力士を決め、北海道出身の旭大星(24=友綱)が新十両となった。

 13年ぶりに誕生した道産子関取、旭大星は東京都墨田区の友綱部屋で記者会見し、日焼けした肌に映える白い歯を見せた。「早く(十両以上が締める稽古用の)白まわしをつけたい。夢で見ていたので」と笑った。

 大鵬、北の湖、千代の富士ら大横綱を生んだ北海道出身という意識は強い。「応援してくれる人がたくさんいるので、1番でも多く勝ちたい。(故郷の子どもたちを)お相撲やらない?

 面白いよ、と誘いたい」と話した。

 付き人を務めていた旭天鵬の助言も受けながら、体重を春場所より約7キロ増やしたのも好結果につながった。部屋の移籍に伴い2年前から師匠になった友綱親方(元関脇魁輝)は「信念を持ってやってもらいたい」と期待した。