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スポーツ法政コラム
スポーツ法政コラム「オレンジ特急箱根行き」

「実力で3強に絡めるし挑める」

<OB徳本一善さんインタビュー>

 12月もあっという間に半分ほど過ぎ、東京では例年より早く雪が舞い降りた。数えてみれば、箱根駅伝までもう約2週間を切ろうとしている。

 さて、今回はOBインタビューと題して、昨年度主将・徳本一善さん(現・日清食品)に土井主将を中心とする新生・法大についてお話を伺った。卒業し客観的にも主観的にも見ることのできる立場として、現在の法大をどう捉えているのだろうか。

――練習などを通じて感じる今年の良い点はどういったところですか?

 「去年よりも皆が力をつけていることと、土井が学生の中で1番をとって、勝負ができること。これが今年の良い点だね」

――エース・土井について

 「土井は自分や前の主将と違って穏やか。ひょうひょうとして、マイペースで、他の選手も付き合いやすいし、チームが和やかだね。新しいカラーだと思う。それに1人で強くなろうとする意志があるから試合にあわせられるし、走りでは主将として強い存在を見せられると思う」

――注目選手は誰ですか?

 「自分の注目選手は、長嶺(経3)と(中村)洋輔(社3)かな。日体大での記録会(11月30日)でも自己記録を更新したし、年々成長している。順調にきているから箱根での期待も大きい」

――自分が走った区間はどういったところが大事ですか?

 「1区は思い切って。駆け引きもあるが、自分の走りを見せて、力のある奴が走るなら自分から引っ張って、レースを作ってほしい。2区は最後の3キロをふんばっていい記録を。ここはどれだけふんばれるか」

――法大展望と、箱根展望を聞かせてもらえますか?

 「箱根の展望としては、山梨学院大・駒大・日大の3校の優勝争いかな。あと中央学院大も要注意だね。でも混戦になるだろうし、1つのミスが命取りになる大会。波に乗れば法大もやってくれる。それはダークホースとかではなくて、実力で3校に絡めるし、挑めると思っている」

――最後に後輩に向けて

 「箱根に出ないと始まらないと思っていた。出られないのは避けてほしかった。予選会が終わってみて、出場が決まって、今は心から頑張って欲しいと思っている。自分は3年の時が4位で、4年の時が棄権。4位、これよりもいい成績を出してほしいと思っている」

 土井、そして黒田を始めとし力強さを見せてきている長嶺や中村等の3年生の存在。強く、目立つ選手が1人いた法大は、今や選手全員が勝負できる強さを持ち始めている。「走った気持ちとともに、今は箱根を客観的に見られる」と語る徳本が「今年は勝負ができる」と力強く言っていた――。

 つながらなかったタスキ。あのタスキはもうつながらない。だが、それぞれのフィールドで新しい戦いは生まれ、始まっている。

 法政大学陸上競技部、彼らは自分達の手でつかんだ箱根路でどんな活躍を見せてくれるのか。箱根まであと少し、強い法大を見せて欲しいという期待とともに彼らの姿を追いかけてみるつもりだ。

 ◆徳本一善(とくもと・かずよし)2002年卒業、現・日清食品。昨年度は主将を務めた。先日の東日本実業団駅伝で優勝、2003年元旦、ニューイヤー駅伝出場を控えている。

(下田 晶子)

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協力大学スポーツ新聞






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