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桑野温存も東大に完勝 |
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法大が関東での連勝を37に、そして4年連続のリーグ戦全勝優勝を決めた。前節でブロック1位通過を決めていた法大は、QB桑野を始めとする数選手の主力を温存。対する東大はこの試合に敗れると2部との入れ替え戦行きが決定する。気持ちの面で対照的な両チームの対戦だったが、法大が自力の違いを見せ勝利を収めた。
法大は先発QBに市川、C(センター)に佐野の両1年生を起用するなど、主力を温存。TBのローテーションには今季好調の伊藤喜を入れず、CBから川畑を外した。
法大は最初の攻撃シリーズ、最初のプレーで市川が30yのキープ。その好機を長村が市川のピッチからエンドゾーンまで持ちこみ法大が先制する。春季からスピードを増した市川のオプションに法大の攻撃爆発を予感させた。
しかし、入れ替え戦回避にむけ勝利に執念を燃やす東大。QB小川がミドルパスを的確に決め、RB安藤のランが中央をつく。法大のセカンダリーの位置をコントロールし、幾度も法大陣深くまで詰め寄る。法大は守備陣が土壇場で踏ん張り失点こそ避けるが、東大の着実なドライブにタイムコントロールされ、オフェンスは僅かな攻撃機しか得られない。幸先良いスタートを切った市川だったが、本来の持ち味であるパスが決まらない。主戦QB桑野、今季活躍する永浦が右利きなのに対し、市川は左利き。コース、キレは冴えを見せるが、レシーブに至らない。2Q、東大がFGを決めたのに対し、法大は1年丸茂のTDで突き放すが、東大の思惑通りロースコアゲームに持ちこまれる。
3Qから法大はQBを永浦に交代。山梨学院大戦で大活躍を見せた永浦。安定したショート、ミドルレンジのパスを供給しこの試合でも良い流れを作る。WR蔵重へのショートパスから蔵重が好走を見せTD。東大を突き放す。しかし、前半同様、法大LB陣をコントロールするパス、ランのコンビネーションで東大がタイムコントロールする。
4Q、法大は小沼、伊藤尚のTDで一気に突き放し、最終的には更に主力を下げた中で、LB森田のインターセプト、そして今季RBからCBに転向した岡のインターセプトでゲームを締めた。
法大はこの勝利で関東大学リーグ公式戦(プレーオフを含む)の連勝を37に。そして4年連続のリーグ戦全勝を優勝を決めた。
前日行われたBブロックの試合、この日の第一試合・日大−明大でクラッシュボウルの組み合わせが決定。Aブロックからは法大、明大、Bブロックからは専大、早大がプレーオフ進出を決めた。法大の初戦の相手は早大。法大の現在の連勝は、4年前のリーグ戦初戦、早大戦の敗戦から始まった。そして専大は春季オープン戦で敗れる屈辱を味わった相手。決して得意とは言えない相手が揃うが、自力で圧倒的に法大が勝っているのは歴然。リーグ戦も全てを出しきらず勝ち抜いて来た。日田、野村、水上ら主力の復帰も待たれる。関東が法大にとっての「限界」では無い。これまで見せなかったトマホークスがいよいよこれから姿をあらわす。
青木助監督:「チームは順調に行っている。(先発QB)市川はスター性がある。
ゲームとしては課したテーマとは違ってしまった。もう少し出来たはず。
早稲田、専修とは選手達もずっとやりたがっている。早稲田も明治も因縁があるチーム。是非対戦したかった。」
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法大が1戦を残し、ブロック1位を決めた。リーグ戦は混沌とした様相を見せる中、王者の力を誇示した。4Qからは2本目を登場させる余裕さえ見せ、終始中大を圧倒した。ブロック1位が決まった法大は、11月23日・駒沢陸上競技場で行われるクラッシュボウル準決勝でBブロック2位チームと対戦する。
中大のキックオフで試合は開始。双方パントで終えた後の法大の2シリーズ目、この試合最初の桑野のパスがビッグプレーを生む。レシーバー円谷へのディープパスが成功、そのまま円谷がエンドゾーンまで走りこみ法大が先制する。法大は2Q以後も、今季のキープレー・TB・伊藤喜、長村のランがこの試合でも着実にゲインを奪い、中大を突き放す。TBのラン、桑野のパスが的確に決まり、法大得意のオプションの回数は減ったが、相手ディフェンスに的を絞らせない。法大バランスアタックへの手応えを感じさせた。
ディフェンス陣はこれまでの試合同様、中のランプレーはきっちり止めるものの、中大のパスに最後までてこずる。随所に見せるCB陣のパスカットもあり、パスから得点機こそ与えなかったが、中大レシーバーがフリーの状態でパスキャッチする場面もみられ、パスディフェンスにはこれまで同様課題を残した。
35−0とリードした4Q、QB・桑野が下がり初戦・山学大戦で活躍した永浦が登場、OL陣も続々と入れ替わる。中大のインターセプトから、失点こそ喫したが、終了間際、永浦から変わった1年生QB・市川を起点に同じく1年生のUB清水健がTDを奪い中大を突き放した。最後は大森監督が「期待以上に成長した」と語るSF清水が中大のパスをインターセプトし試合終了。勝利と共にリーグ優勝を決めた。
法大はリーグ戦最終節・東大戦を残しAブロック1位通過が決定。11月23日駒沢陸上競技場で行われるクラッシュボウル準決勝第一試合でBブロック2位チームと対戦する。対戦相手となるBブロックは日体大、専大、東海大、早大にプレーオフ出場の可能性がある。
関西では昨年ライスボウルを制し日本一となった関学大が、格下の近大に残り1秒からまさかの敗戦を喫した。
プレーオフからはトーナメント戦、一戦たりとも敗戦は許されない。関東では圧倒的な実力を誇る法大、一戦一戦戦い抜き、関東九連覇へむけ突き進んで欲しい。
大森監督:「今日は選手たちに初戦だと思って試合に臨むように言っておいた。動きは悪くなかったが、試合で力を出し切れていない。いつも後半からリズムに乗るが、もっと前半からリズムに乗ってほしい。オフェンスはレシーバー陣の成長が目立つ。ディフェンスはLB陣にもっとがんばってもらいたい。プレーオフは相手がどこでも自分たちの試合をするだけ。
(関学大の敗戦は)さっき聞いて驚いた。(笑いながら)まだまだわからないけど、立命館は嫌だね。」
青木助監督:「全体的によくなかった。まだ1試合残っているがこの試合をリーグ最終戦にしたかった。オフェンスは時間を使わなすぎ。逆にディフェンスは時間を使われすぎ。まだやりたいことができてない。東大戦まで2週間、プレーオフまで1ヶ月あるのでしっかり作り直す」
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10月19日、法大トマホークスは関東学院大と対戦。QB川添、RB猿渡といった好選手をを擁し今季法大の対抗馬最有力とみられていたが、ここまで1勝1敗1分けと今一つ波に乗り切れていない関東学院大。対する法大は前半戦を3連勝で終え、リ−グ後半戦の初戦となるこの対戦だったが、勝利こそ収めたものの、攻守蹴と圧倒した前節の明大戦とは打って変わり、消化不良な一戦になった。
試合は法大K柴田のキックで開始。関東学院大の最初の攻撃シリーズ、LB・中井のQBサックなどでパントに追いこむ。直後の法大の自陣41ヤード付近からの攻撃シリーズ、パスとランをバランスよく織り交ぜ、簡単に敵陣10ヤード付近まで攻めこむと、ルーキー飯塚のFGで先制する。幸先の良い滑り出しに、法大圧勝の予感を感じさせた。法大得意のブラストこそがほとんど出なかったが、オープンへのTB伊藤喜、長村のランで効果的にゲインを奪う。そして、前半最も冴えを見せたのは法大の今後のカギとも言えるQB桑野のパスだった。前半の桑野のパス成功率は10割。それも得意とするTEへのショートパスではなく、ディープパスが的確に決まった。WR円谷、蔵重らが球際での強さを存分に発揮し成長を見せた。
それに対しディフェンス陣はライン戦こそ制するものの、関東学院大QB川添のパスに苦しめられる。川添から山田のパスには終始苦しめられた。RB猿渡らの中央のランこそ止めるが、随所でのパスにゲインを奪われ、関東学院大に度々決定機を与えた。法大ディフェンス陣のビッグプレーで得点こそ与えなかったが例年の課題であるパスディフェンスの不安を露呈する形となった。
2TD、1FG、17−0とスコア上は順当に前半を折り返した法大。しかし後半、法大に暗雲が立ちこめ始める。相次いで主力がケガでベンチに下がると言う不運もあったが、攻守ともペースを掴みきれない。要所で決められていた関東学院のパスに加え、前半止めていたはずのランも決められ始める。関東学院大のパスに対しDBを増やすが、止められず、3Q、4Q相次いで2本のTDを奪われる、CB小井手のTFPキックのブロック等、要所要所での好プレーで決定的な逆転機こそ迎えることは無く、最終的にには突き放し勝利こそ収めたが、スコアには現れない部分で関東学院大にゲームを支配された。
ゲーム後の法大にはどんよりとした雰囲気が立ちこめた。大森監督が語った『消化不良』と言う言葉がこのゲームを物語る。
関西では、関学大が順当に星を重ね、立命大が圧倒的なパワーを見せつけ甲子園への駒を進める。日本一を目指す上で、関東では法大の強さを全面に見せつけ、圧倒的な勝利を見せて欲しい。
大森監督:「走り勝つことが最後まで出来ていない。逆に向こうに走られている。消化不良。
前半はまあまあだった。最後まで関東学院にパスを決められてしまったことは、うちのいつもの課題でもあるパスディフェンスのモロさがでた。まだまだのチーム。去年より良くはなっているが、桑野のパスはまだまだ。レシーバーが伸びた。もう少し自分達のリズムでやれれば良い。」
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10月6日、法大トマホークスは明大と対戦。初戦で中大に勝利、前節では今季の台風の目・関東学院大と引き分け、勢いに乗る明大。対する法大は、前評判通りスコア的に圧倒し2連勝で今節を迎えた。リーグ前半戦最終戦となるこの対戦だったか、法大が攻守蹴に終始圧倒。2戦連続の完封勝利でリーグ前半戦を締めくくった。
試合は明大のレシーブで開始。最初のシリーズをパントに抑えた法大が、幸先良くエンドゾーン間際まで攻めこみ、今季安定したスコアリングキックを見せるルーキー飯塚のFGで先制する。この試合法大は1Qからオフェンス・ディフェンスが噛み合いモメンタムをがっちり掴む。明大のパスをCB小井手が絶妙なインターセプト、明大オフェンスに攻撃のテンポを掴む隙すら与えない。その攻撃権を活かしすぐさま桑野がオプションキープでエンドゾーンまで持ちこみTD。1Q終了間際にもオプションから伊藤喜が91y独走のTD。1Qから法大が圧倒的な力を見せ勝負を決めた。
法大ディフェンスは明大の攻撃をQBのオープンへのキープ以外はほとんど距離を出させない。QBに対するラッシュも効果的に決まり、DL、LB陣は明大ラインを全ての点で圧倒。2QにはDL宮下のタックルからファンブルを誘発。そのボールをDL清水がリカバーする等、再三の好プレーを見せ、全く危なげなかった。
オフェンスは、桑野のパスが効果的に決まり、攻撃の的を相手に絞らせなかった。この試合、桑野のパス成功率は7割近くに達し、マルチオフェンス完成に向けて良い成果を見せた。
この試合唯一のピンチとなったのは3Q、法大のファンブルを明大が法大陣内でリカバーした場面。しかしその場面もLB・鷲井、中井らがロスタックルを連発し、明大攻撃を阻止し無失点に抑えた。
4Qに入り、法大は次々と主力を下げたが、WR蔵重のリバースTD等攻撃の手を緩めず更に明大を突き放し、リーグ前半戦を会心の勝利で締めくくった。
法大は1週の空きを挟み、次戦19日関東学院大戦を迎える。法大が圧倒した明大と引き分け、日大に敗れた関東学院大だがQB川添、RB猿渡ら昨年の主力を多く残し、地力はリーグ内でも隋一とも言えよう。昨年の対戦でも川添のランパスを巧に操るオフェンスに苦しんだ。前半戦を良い形で締めくくった法大、後半戦は力のあるチームとの対戦が続くだけに圧倒的な力を見せ「日本一」に向けて突き進んで欲しい。
大森監督:「思い通りにやれた。ディフェンスはまあまあだが、まだタックルが甘い。もう少し抑えないと。
オフェンスはエンジンが掛かるのが遅い。サードダウンショートでしっかりファーストダウンがとれていればもっとリズムに乗ることが出来る。」
青木助監督:「今日は良かった。明治と相性が悪いと言われているがそんなことは無い。まだまだ隙がたくさんある。これでは関西にはまだまだ勝てない。うちの歴代のチームに比べると力は劣っている。ディフェンスはもっとタックルをきっちりと、オフェンスはもっと攻撃のバリエーションを出せるようにならないと全然ダメ。見てて安心できるチームにならないと。
後半戦に向けては、まずは一生懸命やります。」
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9月28日、法大はリーグ戦Aブロック第二節・日大と対戦。春季オープン戦では得点力を見せ不死鳥復活の兆しを見せた日大。春季の定期戦では予想以上の接線となったが、この試合法大ははQB・桑野ら現ベストオーダーで臨み完封勝利を収めた。しかし大差の勝利も全体的にはオフェンスは序盤攻めあぐね課題の残る試合内容となった。
試合は法大のリターンで開始。伊藤喜が敵陣45yまで、50yのリターンを見せ、幸先の良いスタートを切る。開始早々好機を迎えた法大だったがFDを狙ったギャンブルに失敗。好機を逸する。終始ラインでは圧倒した法大、しかし日大LB、DB陣にランをケアされFDを奪えない展開が続く。前半は法大ディフェンスが日大攻撃をしのぐ、我慢の展開となる。しかし個々の力では圧倒する法大が1Q10分エンドゾーン間際まで攻めこみ、小沼のダイブでようやく先制を奪う。2Q、先制を上げた小沼がビッグゲイン。その好機にQB桑野から成長著しいTE井芹へのTDパスが決まり日大を突き放す。オフェンスが思うようにゲインできない中、ディフェンス陣はQBサック、パスカットを連発。ディフェンス陣の頑張りがチームを助ける。
3Qに入ると日大QB吉田のスクランブル、パスが次々に決まり、法大はエンドゾーン間際まで詰め寄られピンチを背負う。しかし、前半から踏ん張りを見せてきたディフェンスチームがここでもビッグプレーを見せる。SF清水が猛烈なタックルでQBサック、FGに追いこみ、DL陣がFGを見事ブロック。この試合唯一とも言える決定的なピンチをしのいだ法大、3Q9分に小沼が中央から独走しTD、日大を更に突き放す。4Qに入ると再三好プレーを見せてきた伊藤喜が独走を連発。ここまで日大はパントの大半をアウトバウンズに蹴りこみ、法大のリターンを避けていた、4Qはインバウンズに蹴りこみ、伊藤喜がリターンの好機を活かしエンドゾーンまで持ちこむ。最後は、初戦から安定したスコアリングキックを見せてきたルーキー飯塚がFGを決め試合終了。春季オープン戦で苦しんだ日大に完封勝ちを収めた。
今季初めて現段階でのベストオーダーで臨んだ法大。点差こそ開いたが、内容的には決して納得いく試合とは言えなかった。個々の力から見て全ての面で圧倒してもおかしくない相手だったが、3Qまでは攻めあぐね、ディフェンスが我慢する展開が続いた。次戦の相手・明大は、初戦で中大を破り、この日の第一試合で今季の台風の目・関東学院大と内容的には厳しい戦いではあったが引き分け、勢いに乗る。次節を終えると次の相手関東学院大戦まで二週間の空きをおく法大にとって、来週の明大戦は前半の集大成と言える。リーグ戦の山場とも言える関東学院大戦に向けて良い形で、前半戦を締めくくって欲しい。
大森監督:「ディフェンスは完封できたしそれなりには良かった。オフェンスはエンジンがかかるのが遅かった。今日はクウォーター2本はとらないといけない試合。前半終わって2本差だったら、日大ならすぐひっくり返される。もっととって欲しかった。桑野は彼らしいプレーが出来ていない。まだまだ。伊藤はまだ走りに躊躇がある。まだ2年生だしもっと力がある選手。スコアリングキックは今は調子の良い飯塚に蹴らせている。彼は癖のあるキックをする。確実にスコアリングできる選手になってくれないと。
チームはようやくリーグ戦の雰囲気になってきたと思う。危機感を持ってきた。どのチームもそうだが、リーグ戦を戦っていく中で力をつけていく。うちももっと力をつけていかないといけない。
(来週の)明治戦は前半戦の山場。良い節目として考えている。危機感を持ってやりたい。」
青木助監督:「フィジカルではうちはもっと圧倒しなければならない。オフェンスではランをケアされ、パスも投げにくくされてはいたが、自分達のペースでやれなければだめ。ラインはパワー負けしておらずまあまあ。LBはこれから機動力を上げていく必要があり、DBはまだまだ。50点はとれる試合だった。」
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9月15日、法大トマホークスの限界無き挑戦が幕を開けた。主力を外し臨んだ開幕戦、周囲の関東9連覇の予想を確かな物にするには十分な会心の勝利だった。
法大はスターターから主将、副将を外し、後半はラインを完全に入れ替える等、青木助監督が語ったように、山学大に合わせオーダーを組み試合に臨んだ。相手に対するパス、キッキングへのラッシュは控えめなように感じられた。
法大のQBスターターを務めたのは2年生の永浦。大型ルーキー・市川、那須が入部し、春季オープン戦では活躍の機会にあまり恵まれなかった永浦だったが、この試合ではオプション、パスともに冴え渡り、エースQB桑野の座をも脅かすかのような活躍を見せた。フレックス、Iからあらゆるレンジのパスも安定して供給し、3本のタッチダウンパスを放った。TE井芹とのコンビネーションも光り、法大バランスアタックへの高い順応性を見せた。
法大の核伝統のRB陣は、2年生ながらエースナンバー29を今季から背負った伊藤喜がケガから復帰、昨季から活躍する長村、小沼と共に大きな存在感を見せつけた。1年次から高いフィジカルを見せていた伊藤。持ち前のスピードを活かし、フレックスからパスレシーバーとしても能力の高さをみせた。
法大パスアタックの確立に不可欠なレシーバー陣はエースTE日田が戦線離脱するものの、春季からスターターを務めるTE井芹がレシービングに高い能力を見せ、日田一枚だったTE陣に厚みが増した。久米、円谷、山崎の他目立った存在のいなかったWR陣であったが、この試合で蔵重がミドル、ディープパスのターゲットして活躍。スピード以上にキャッチセンスの高さを見せた。
昨季のメンバーを残すOL陣。しかし春季オープン戦では専大戦で圧倒される等不安をのこした。ショットガンフォーメーションの採用やパスアタックの強化で、攻撃のバリエーションが増え、負担重くなったOL陣。相手山学大との相対的な力ではこの試合では終始圧倒した。日本一へ向け最も重要な役割を担うOL陣。今後の更なる成長に期待したい。
思いきったラッシュが見られず、全ての力を見せなかったディフェンス陣だったが、新人DL長谷川がパスカットを見せ、1年次から活躍を見せていたエースLBの一人中井がケガから復帰し、明るい話題は多い。DL會沢、LB二上らが大きなパフォーマンスでチームを盛り立て、ベンチでは、出場しなかった鷲井が終始ムードを作った。ディフェンスから流れを作るチームの雰囲気が目立った。
例年、課題となるパスディフェンスだがCB川畑がインターセプトを見せるなど、高いパス能力を誇る山学大QB西原を相手にそれなりな成果は見せた。次節・日大戦にパスディフェンスの一つの山を迎える。今季の学生は関学大・尾崎、早大・波木、リーグ戦においても関院大・川添等パッサ−としての能力の高いQBが多数存在する。それだけに次節・日大戦での成果が問われるだろう。
初戦を飾った法大トマホークスだが、今季の戦いは次節日大戦からがカギとなる。この日の第一試合では中大、日大が敗れ、予想外の様相を呈してきたリーグ戦。主力を温存しまだまだ力を見せていないだけに、今後を占う上でも、フルメンバーで臨むと思われる次節日大戦が注目される。甲子園ボウルまでの道のりにおいて、更なる成長への可能性を見せた法大。今後のリーグ戦の戦い振りに期待したい。
大森監督:「やはり緒戦を勝てたことは嬉しい。永浦が本当に成長してくれた。今日のプレーはラン・パス共に良かった。(スターターQB)桑野のライバルとしてお互いに刺激を与え合う存在になってくれればいい。
今年の春今までにない経験をしたこと(専大戦、シルバースター戦での敗戦)、これが今年のチームのこれまでのチームと決定的に違う所。この春の薬が、これからも個々の実力を上げ、チームとしてのレベルアップのきっかけになってくれればと思う。
(次節の相手)日大はQBの吉田君が、春戦ったときよりグンとうまくなっていた。今日はラインが相当東大に崩されていたように思う。いつも通り、まずウチは自分達の力を出し切ること。それしかない。目の前の敵へ向かって行くだけです。」
青木助監督:「今日のメンバーは山学大のレベルを考えて組んだ。今日はディフェンスがダメ。成長してない。永浦は良かった。成長した。」
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