全試合分析 〜泉浩・頂への挑戦〜
一回戦 対クハレンカ(ベラルーシ) 開始10秒大外刈りで秒殺!鮮烈なデビューを飾った。 二回戦 対イリアディス(ギリシャ) 開始5秒、身長差から背中深くを掴まれ、そのままイリアディス大腰。うまく空中で体をかえすも有効を奪われる!その後も相手の果敢な攻めが続くが、泉は釣り手を殺し落ち着いて対応。じっくりチャンスをうかがい55秒、自分の組み手に持ち込み、大外刈り有効!それからは泉のペース。内股、肩車とあらゆる技をくりだし、相手を翻弄、そして1分23秒大外刈り一閃、一本! 三回戦 対コスタ(アルゼンチン) 序盤相手の力に押し負け、ペースを握られる。上から押し潰しにくる相手に泉は一本背負いで反撃するも中々決まらず辛抱の時間が続く。相手の重圧に耐えに耐えて3分30秒、一瞬の隙から左襟を両手で掴み背負い!こらえる相手を最後まで引き手を放さず横這いに落とし値千金の効果!残り一分、必死に食い下がる相手を振り切り、このポイントを守りきった。ワンチャンスを見事にものにした試合だった。 準決勝 対ファンフィーテ(韓国) 序盤、相手の素早い攻めに苦しみ、一時は腕ひしぎ十字固めを決められ、間一髪場外へ逃げるなど相手ペースに試合は進む。しかし、泉は落ち着いていた。自分の組み手にこだわり、しっかりと技をかけることで対応していく。両者互角の争いが続くが互いに決め手に欠き、ただ時間だけが過ぎていく。延長も頭をよぎりだした残り20秒、相手の不用意に伸ばした右腕を利用し、背負い落とし!ファンの体が孤を描いて畳に沈んだ、技あり!泉の途切れぬ集中力がこの接戦の勝利を呼び寄せる形となった。 決勝 対ズビアダウリ(ブルジア) 序盤から大内刈り、背負い投げを中心に積極的な攻めをみせる。しかし両者ポイントないまま、3分過ぎ、相手の左腕を抱え込み、大外刈りにいこうとした瞬間、足を持たれそのまますくい投げで畳に叩きつけられた!一本負け!惜しくも銀メダルに終わったが最後まで思い切りのいい柔道を見せた泉。その勇姿に大観衆からの惜しみない拍手がいつまでも送られていた。 <主な戦績> 01年 ベルギー国際優勝 03年 ユニバーシアード優勝 講道館杯優勝 04年 フランス国際優勝 全日本選手権(無差別ベスト8 ●関連記事 アテネ観戦記 柔道部 泉主将、殊勲の五輪銀メダル 明大柔道部から泉に送るメッセージ 過去の明大スポーツ紙面から泉浩を振り返る 第340号1面記事:泉 アテネ五輪へ 夢の舞台で金をつかめ 第338号2面記事:全日本体重別選手権大会 文句なしの強さで90kg級制覇 第321号14面記事:柔の申し子泉 未踏の頂へ ・世界一への可能性 ・明大生というもう一つの顔 ・主な戦績 ・世界一への可能性 ・明大生というもう一つの顔 ・主な戦績