合川・小林141キロ完投も敗退/高校野球
<高校野球・春季秋田大会:秋田3-2合川>◇初日◇22日◇秋田市・こまちスタジアム◇2回戦
プロ注目の合川・小林直哉投手(3年)が秋田戦に先発登板。7球団のスカウトが視察する中、自己最速タイの141キロを記録し4回まで8三振を奪ったが、5回に3点を失い2-3で敗れた。それでも終盤に130キロ台後半を連発、成長を見せた。
プロ注目の右腕が、1試合で2つの顔を見せた。序盤の1巡目は圧巻だった。小林は打者9人から7三振を、すべて空振りで奪う。4回まではパーフェクト。突如、乱れたのは5回だ。先頭打者に三塁強襲の二塁打を打たれると、2四死球に暴投も絡み3点を献上してしまった。
だが終盤は再び球速を増した。8回121球で10奪三振。許した5安打中、内野安打が3本。「打たれた気がしない」と話すように芯を食った打球は1つもなし。別人のような投球は小林本人も理解していた。
小林 (引き腕の)グラブが(内側に)出すぎていたので、左腕をあまり出さないようにした。そうしたら、下半身まで使えなくなって球がいかなくなった。最後は修正できましたが。
バックスイングに至るまで、引き腕と上半身を内側にひねりすぎると、その反動で腰の回転や体の絞りが緩くなるクセがある。その結果、右ひじが上がらずリリースするようになるという。中盤には右足付け根がつった。自己分析し試行錯誤しながらの結果だった。
序盤の投球には、スカウト陣も目を見張った。中日山本スカウトは「3回までは昨年よりいい角度で球が来ていた。リリースも切れるようになった。数字以上に速く感じるでしょう」と小林の成長を評価した。
昨夏2回戦でサヨナラ負けした秋田に、再び同スコアで敗北。ただ、目いっぱいで抑えた昨年よりも、内容は濃い。それでも小林は悔しそうだ。「借りは夏に返すしかない。三度目の正直です。147キロまで出したい」と残り2カ月にすべてをかける。【清水智彦】
[2008年5月23日10時38分 紙面から]
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