選抜高校野球大会(3月23日開幕、甲子園)に出場する北海(北海道)が、決定から一夜明けた29日、センバツ23年ぶり勝利に向けて動きだした。学校室内練習場などで約6時間半、汗を流した。昨秋の全道大会後に右肘疲労骨折が判明、手術をした工藤洸投手(2年)も、仮設ブルペンで100球を投げ込んだ。
1年生エース玉熊将一の右隣で工藤は捕手を立たせたまま、直球主体に投じた。時折、高く浮くも、キレのいい球が捕手のミットに収まった。173センチ、69キロの右腕は、最速142キロの速球で昨秋の全道大会3試合に登板。貴重なリリーフとして結果を出した。投球回数14回で失点4(自責4)と、玉熊に次ぐ活躍だった。
故障の原因は投球フォームのフォロースローにあった。最後に右肘が左腰付近に当たり、肘への負担が積み重なった。現在は修正し「球の質も良くなりました」。今月から本格投球を開始。平川敦監督(39)から指摘を受けた上半身に頼る投げ方も、股関節を柔らかくするしこ踏みなどで改善しつつある。
「玉熊はお互い刺激しあえる仲間」と、後輩エースの存在を励みにする。明治神宮大会欠場の悔しさもある。センバツでは「玉熊のつくった流れを引き継いで勝ちたい」と、上級生の意地をちらりと見せた。【中尾猛】

