メジャーがキャンプインする時期は毎年、選手の体重が話題に上がる。今年はマリナーズのヘスス・モンテロ内野手が18キロも減量したと注目を集め、ヤンキースのマーク・テシェイラ内野手は最近流行のグルテンフリー・ダイエットで減量したことが報じられた。メジャーでは、この5年ほどでかなりの健康食ブームがきている。クラブハウスでも、かつてはピザやフライドポテトなどの高カロリーなものを食べている選手をよく見かけたが、最近は選手の食事の皿をのぞくと、常にバランスの取れた料理が盛られている。

 現在のメジャーで、早くから健康食にこだわりを見せていたのはエンゼルスのC・J・ウィルソン投手やメッツのデービッド・ライト内野手だ。ウィルソンは、05~11年にレンジャーズに所属していた時期、テキサスの夏の連日猛暑がいかに体力を消耗し、食事による栄養補給がどれだけ重要かを球団に力説し続け、クラブハウスの食事を変えたという。現在所属しているエンゼルスでも球団側に食事の重要性を説いて栄養士を雇うよう訴え続け、昨季からそれが実現している。

 メッツのライトは、以前から自身の食事管理を厳格に行っているそうだ。起きてすぐに朝食をとり、その後2時間おきに1日4~5回に分けて食事をする。最近新築されたメジャーの球場は選手のクラブハウスとダイニングが完全に分離しているところが増え、ライトはクラブハウスで食事をしないので球場で何を食べているか見たことはないが、朝は炭水化物とタンパク質をたっぷりとれるようボリューム満点、逆に夕食はライスと軽めの料理を食べるとか。米国ではライスは軽めのヘルシーフードととらえられているため、納得のチョイスといえる。