新天地ドジャースでますます目が離せない大谷翔平。彼の「魅せる」特別な瞬間や表情を、カンビンことニッカンスポーツ・カメラマン菅敏(すが・さとし)が選りすぐりの写真とともにその舞台裏を語る。
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大谷さんだけではありませんが、対戦チームの日本人が試合前にあいさつを交わす事がよくあります。そのケースも色々あり、練習する選手にかけよりあいさつ、互いの練習しているときにあいさつ、相手が待っているところに練習を終えてあいさつ。その他、裏であいさつなど様々です。
4月13日、本拠地でのパドレス戦の試合前、フィールドに最初に現れたのはダルビッシュさん。登板の前日だからゆっくり調整するのかと思いきや、ライトの守備位置付近で、携帯を片手にドジャースベンチを見つめます。じーーーーと見つめて表情が変わった瞬間、振り返ると笑顔いっぱいで駆け寄る、大谷と山本。連絡を取り合って待ち合わせたんだ!と、こちらも興奮しました。
ソウルシリーズでも対戦したのに、話もできなかったのでしょう。2人の駆け寄る姿にダルビッシュさんも笑顔になります。あいさつした後は話に花を咲かせていました。最初に握手をしてから別れのあいさつまで時間にして15分55秒。貴重な時間だったと思います。撮影する私もとても贅沢な時間を過ごさせてもらいました。そして練習に戻る大谷の表情は、笑顔でいっぱいでした。【カメラマン・菅敏】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「カンビンのWEEKLY SHO!Time!!」)