ブルージェイズが2連敗後の3連勝でレンジャーズを退け、22年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。勝利を引き寄せたのは主砲バティスタだった。7回に156キロ速球を捉え、決勝3ランを左越えに運び「本当に難しく劇的な試合だった。感情を揺さぶられた」と興奮気味に振り返った。

 直前の7回表の守りで、捕手マーティンの投手への返球が打者のバットに当たり球が転がる間に、相手に勝ち越し点が入った。審判員の判定を不服とし、満員のスタンドからペットボトルなどがグラウンドに投げ込まれた。ファンが感情を爆発させる姿が、チームを結束させた。

 出場登録選手から外れた川崎宗則内野手(34)も、盛り上げ役としてチームメートを鼓舞した。試合後、地元テレビ局から取材を受け、英語で「僕らは何も恐れない。余計なことは考えず、打って、投げて、捕る。そして勝つ!」と力強く話した。明るくユニークなキャラクターが伝わる、この映像が全米で話題に。専門誌スポーツ・イラストレーテッド電子版は「後世に残るインタビューだ」と伝えた。