【グレンデール(米アリゾナ州)27日(日本時間28日)=四竈衛】ドジャース前田健太投手(27)が、グラウンド外でもチームに溶け込み始めた。練習後に、ド軍の特別アシスタントを務めるグレッグ・マダックス氏(49)らの誘いもあり、ゴルフを満喫した。

 メジャーでは新人の前田にとって、恐れ多い? ほどの「招集」を断る理由はなかった。この日のメンバーは、通算355勝を挙げて一昨年殿堂入りしたマダックス氏をはじめ、03年サイ・ヤング賞のエリック・ガニエ氏(40)、リック・ハニーカット投手コーチ(61)らOB、上司ばかり。しかも会場は、有名セレブが住む同州スコッツデール市内でも有数の高級プライベートゴルフ場だった。「ゴルフは年に数回」と言う前田にすれば、スコアをまとめる以上に、貴重なコミュニケーションの機会だった。

 前日26日にブルペン入りした際、マダックス氏は前田の投球を確認する程度だった。前田自身も「そこまで深く話してません。あいさつぐらいです」と、目立つ接触はなかった。その一方で、同氏が「グリーン講義」をセッティングしたのも、前田への期待感の表れに違いない。

 近日中にはエースのカーショーが「幹事」を務め、ロバーツ監督もエントリーする恒例の卓球大会が開催される。ダブルスで主砲プイグと組む予定の前田は「名前を覚えてもらったり、スムーズに練習できています」。余暇でも積極的に交流を図る姿勢は、開放的な米国人に受け入れられるに違いない。