ヤンキース田中将大投手(27)が27日、また新たな取り組みを始めた。29日(日本時間30日)のレンジャーズ戦登板に向けてブルペンで投球練習をした際、またもプレートの立ち位置を変えた。楽天時代から三塁寄りに立つのが常だったが、5月8日のブルペン投球でメジャー移籍後初めて一塁寄りで投げた。以後は試合でも一貫して一塁寄りで投球している。

 だが、この日は20球すべてプレートの真ん中付近に立った。ロスチャイルド投手コーチは、田中の突然の立ち位置再変更に驚いたようで「どうして変えたのか私にもよく分からない。スプリットやカーブをより効果的に使えるよう試していると思うが…」と話した。今季の田中は「毎日一緒のことはしていられない」と口にしてさまざまな変更を試みてきたが、今季2度目の立ち位置変更は異例の試みといっていい。

 投球練習後は、この日から遠征に来ているレンジャーズのダルビッシュにフィールドであいさつ。今季会うのは4月25~27日のテキサス遠征以来2度目だが、立ったまま約25分間も話し込んでいた。(ニューヨーク=水次祥子)