<マリナーズ1-4ヤンキース>◇23日(日本時間24日)◇セーフコフィールド

 ヤンキースへ移籍したイチロー外野手(38)は、古巣マリナーズとの試合に「8番・右翼」で先発出場した。第1打席で中前打を放ち、4打数1安打1盗塁でヤンキースデビュー戦を白星で飾った。

 ヤンキースのユニホームに身を包んだイチローは試合前、ベンチで笑顔を見せていた。1回裏、ライトの守備につくとスタンドから声援が送られた。ヤンキースの先発はチームメートとなった黒田。

 1回裏、ライトフライが飛んできたが、イチローがガッチリキャッチした。<第1打席>

 3回裏1死で打席に立った。観客に大歓声とスタンディングオベーションで迎えられた。イチローはヘルメットを取って、深く頭を下げた。目には光るものがあった。

 ワンストライクからの2球目、外寄りツーシームを打った。打球はセンター右へ、鮮やかなヒット。続いて二塁へ盗塁も決めた。

 4回の守備ではマリナーズの適時右前打で、ホームへレーザービームの返球をしたが、わずかに及ばなかった。<第2打席>

 ヤンキースは4回、3点を奪って逆転。イチローは1死一、二塁で打席に立った。初球高めのカットボールに詰まらされ、二飛に終わった。<第3打席>

 7回先頭で打席に立った。ワンボールからの2球目をたたき、打球は一、二塁間へ。鋭い当たりだったが、一塁手がうまく捕球し、一塁ゴロに終わった。<第4打席>

 9回先頭で打席に立った。カウント2-2から、スライダーを打った。鋭い当たりだったが、二塁正面のライナーだった。

 9回裏の守備では最後の右飛をガッチリキャッチ。勝利を飾り、チームメートと1人1人、ハイタッチを交わし、満面の笑みを浮かべた。