右肘の靱帯(じんたい)を痛めて故障者リスト(DL)入りしているヤンキース田中将大投手(25)が4日、ヤンキースタジアムで故障後初めてキャッチボールを行った。「1つステップアップができたということで、ほっとしている。第1歩かなと思う」と明るい表情で話した。

 報道陣には公開されなかったが、球団によるとタイガース戦前に、ロスチャイルド投手コーチを相手に行った。距離は約5メートルから始まり、最長20メートルで約25球を投げ、計50球だった。ジラルディ監督は回復を喜び「明るい日だ。ただ道のりはまだ長い」と話し、5日(日本時間6日)にも距離を延ばし、強度を上げてキャッチボールを行う計画を明かした。

 田中は7月8日のインディアンス戦登板後に右肘痛を訴え、同9日にDL入り。その後の精密検査で靱帯の部分断裂と診断され、ノースローで患部を休養させていた。楽天から今季ヤンキースに入団。負傷前まで12勝4敗、防御率2・51の好成績を残し、オールスター戦にも選出された。