<レイズ5-2ヤンキース>◇15日(日本時間16日)◇トロピカーナフィールド
【セントピーターズバーグ(米フロリダ州)15日(日本時間16日)=千葉修宏】首位レイズの岩村明憲内野手(29)が3度目の先頭打者アーチで、チームを勝利に導いた。ヤンキース井川に代わりメジャー再昇格したケネディの内角直球を豪快に右翼席へたたき込み、ナインに勢いをもたらした。試合のなかったア・リーグ東地区2位レッドソックスとのゲーム差を1とした。ヤンキースは最下位に転落した。
岩村の第1打席で勝負は決まった。「打った瞬間、分かりました」。1回裏、カウント1-2から、ヤンキース先発ケネディの力ない87マイル(約140キロ)内角直球を強振。切れずに右翼ポール際へ飛び込む3号を放った。
昨年6月23日、ドジャース戦以来となる3度目の先頭打者アーチ。14日の試合では3打数無安打に封じられ、チームは惜敗。真価が問われる翌日の第1打席で、切り込み隊長役を果たして雪辱した。「僕の1打席目がすべてでしょう。あれがゴングだった。みんなの気持ちにスイッチが入ったと思う」。この日は本塁打、四球、二塁打と3度出塁し勝利に貢献。打率も2割6分5厘に上昇した。
先発カズミアーは6回3安打無失点で今季2勝目。2位レッドソックスとのゲーム差を1に広げ、ヤ軍を最下位へたたき落とす勝利になった。岩村は「個人の技量はどうかというのはあるかもしれないけど、チーム力ではヤンキースより絶対上だと思う」と断言。その象徴が5回のプレー。岩村が二塁打で出塁し、クロフォード、アップトンの2本の中飛で生還した。岩村は「みんなが、最低限打席の中でしなきゃいけないことを分かっている」と納得の表情を見せた。
メジャー移籍直前の3年間で106本の本塁打を放っている。「ホームランを捨てたわけじゃないけど、結果的にホームランになればいいぐらいにしか思ってません。1番なんで、塁に出ることが自分の仕事」と謙遜(けんそん)する。だが3本塁打、13打点はヤ軍松井の5本、18打点にも引けを取らない。次の遠征地セントルイスでも、好調なバットで打線を引っ張る。



