パドレスを解雇された井口資仁内野手(33)が5日(日本時間6日)、昨季所属したフィリーズに5万1000ドル(約561万円)の契約で復帰を決めた。8月31日の登録期限を過ぎておりプレーオフには出場できないが、今日7日から合流し、公式戦残り21試合の限定起用で地区連覇にひと肌脱ぐことになった。

 「すぐに来てくれて熱心に誘ってくれた。本当は(ウエーバーが明ける)4日に契約して5日から合流してくれということだったが、ドジャースもあったので」と今季プレーできないことも覚悟しただけに、古巣からのオファーに感謝した。主力二塁手アットリーが控えるため、代打起用が主。先発機会が望めるのは、正二塁手ケントが故障し、同じくプレーオフを狙えるド軍の方だった。

 フ軍は昨季も7月下旬、骨折したアットリーの代役で井口をホワイトソックスから獲得。井口は打率3割を超す活躍で同二塁手離脱の約1カ月間を埋め、最終162戦目で劇的な逆転Vにつなげた。「ラッキーボーイ」的存在だった井口の復帰はチームの士気を高める。さっそく、この日から始まったメッツとの首位攻防戦を先勝し、2ゲーム差に詰めた。