【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)2日(日本時間3日)=千葉修宏】フィリーズの一員として自身2度目の世界一に輝いた田口壮外野手(39)が、最低でもあと3年の現役生活を視野に入れていることが分かった。先月31日の優勝パレード後、球団から来季の契約オプションを行使しないことを通告された。

 来年は40歳。一般的には「引退」の2文字がちらついても不思議ではない。だが自宅のある同市内で「少なくともあと3年はやりたい。まだあの興奮、緊張感を味わいたいですから」と宣言した。そして「20代よりスピードは落ちている。でも野球では、盗塁のスタートだけで捕手を慌てさせるような瞬間的な速さが必要。僕だったら今の自分を取りますね」と説明する。

 球を使った練習は年明けから。この日も自宅付近でウオーキング。「僕はナ優勝リング(04年)を含めて3個リングを持っている。それを6個まで増やしたい。それには少なくともあと3年。来年も勝てるチームでプレーしたいですね」と笑顔を見せた。