レッドソックスが前ドジャース斎藤隆投手(39)の獲得に動いていることが5日、分かった。守護神パペルボンへのセットアッパー役で、岡島とともに左右の日本人コンビを熱望。地元紙ボストン・グローブ電子版も「冬の早い段階でオファーを出した」と、斎藤の代理人と交渉中と報じた。

 年俸調停の権利を持っていた斎藤はド軍との残留交渉が決裂し、昨年12月12日にFA退団。直後からカージナルスなど10球団近いオファーが殺到し、ド軍が提示した1年250万ドル(約2億2500万円)を上回る争奪戦になっていた。年が明けて絞り込み作業に入り、現在は大詰めの交渉を迎えている。昨夏に痛めた右ひじも、オフの精密検査で完治したことを確認。正式サイン前の身体検査に備えて、いつでも渡米できる状態にあるという。

 レ軍は今オフ、右腕ペニー(前ド軍)を獲得して先発陣を整えたが、ブルペン陣はリーグ7位の防御率4・00とやや手薄。メジャー3年で防御率1・95と抜群の安定感を誇る斎藤が加入すれば、V奪回の展望が一気に開けそうだ。