<タイガース0-11ヤンキース>◇28日(日本時間29日)◇コメリカパーク【デトロイト(米ミシガン州)】ヤンキース松井秀喜外野手(34)が2季ぶりとなる三塁打&中押しタイムリーで4連敗中だったチームを勝利に導いた。タイガース戦に「4番・指名打者」で先発出場し、6回2死の第3打席に右中間を破る三塁打で連続試合安打を8に伸ばすと、7回2死、一、二塁の第4打席では中前にきっちりはじき返し、チームに貴重な追加点をもたらした。
松井が走った。迷うことなく二塁ベースを蹴ると、三塁へ。スライディングすることなく三塁打にした。「(昨年手術した)左ひざは非常にいい状態。スピードがあったかどうかは分からないが、全然大丈夫」と笑顔で言った。
6回2死、速球派右腕ジャクソンの152キロの速球を狙った。「真ん中の甘い球をしっかり打てたし、感触も良かったんですけど、広い球場ではなかなかフェンスを越えてくれないですね」。完ぺきなスイングでとらえた打球は右中間深くに飛ぶと、最後は中堅手グランダーソンのグラブをはじき、07年9月22日ブルージェイズ戦以来となる、1年7カ月ぶりの三塁打となった。ジラルディ監督も「ひざの状態が本当にいいのだろう。下半身がしっかりしているからこそ、95マイル(約153キロ)の球もしっかりととらえられている」と状態の良さを認めた。
勝負強さも見せた。7回2死、一、二塁の第4打席では左腕ロバートソンの142キロのツーシームを中前にはじき返した。4番で初の適時打だった。27日の試合では数少ない走者を置いた場面で空振り三振に終わり、悔しさをあらわにしていた。「野球の悔しさは、野球でしか補うことはできない。勝つしかない」と心に誓っていた。5連敗阻止が決まると、誰よりも早くベンチから飛び出し、グラウンドにて仲間を祝福した。普段は感情を表に出さないが、4番としての働きを全うたうれしさのあまりにとった無意識の行動だった。



