<カブス1-4ブレーブス>◇8日(日本時間9日)◇リグリーフィールド

 【シカゴ(米イリノイ州)=佐藤直子通信員】ブレーブス川上憲伸投手(34)が、福留孝介外野手(32)のいるカブス戦で5勝目を挙げた。中日時代の元同僚、福留には7号ソロを浴びたものの、6回4安打1失点2四球2三振の好投。前半戦は5勝6敗で折り返すことになった。川上は初勝利から勝ち星が伸びずに我慢の登板が続いていたが、「(前半戦)最後の方はよかった」と手応えをつかんだ。

 雨雲に覆われた空とは対照的に、川上の顔に晴れやかな笑みが浮かんだ。

 「低めにボールが集まっていた。フォークを多めに使ったけれど、キレがよかったと思います」。降雨により42分遅れて試合開始。マウンドは「コースがどうこうじゃない」と言うほどぬかるみ、自分でも「危ない」と感じるくらいだった。それでも積極的に攻めた。敵として打席に立った福留が「打席に入っていても向かってくるのが伝わってきた」と気迫を感じるほど。1回こそ先頭福留に四球を与えたが、直後に併殺を奪い、試合の流れをグッと引き寄せた。

 唯一のミスは、6回に福留に許した7号ソロだ。初球から振ってくるか様子見をしようと「中途半端な気持ち」で投げたやや外角速球を左中間席に運ばれた。だが、奪われたのはこの1点だけ。「いい当たりは孝介のホームランだけかな」と納得の投球で白星を挙げた。

 前半戦を「いろいろありました。長かった」と振り返る。自分の投球ができずに「こんなことをするために渡米したんじゃない」と悩んだこともあるが、試行錯誤の末に光明をつかんだ。「最近になって、打たれても悪いところが分かったり、いい投球をしたら『だからよかった』って分かるようになってきた」。

 後半戦に向けて、まず気を付けたいのが「体調管理」と話した。先発ローテをしっかり守り、チームをプレーオフへと導くのが、川上の後半戦の使命となる。