<タイガース1-3マリナーズ>◇19日(日本時間20日)◇コメリカパーク
【デトロイト(ミシガン州)=水次祥子】マリナーズのイチロー外野手(35)がタイガース戦で今季8号2ランを含む2安打を放ち、9年連続200安打まであと19とした。メジャー通算2000本安打まではあと14。連続安打はこれで10試合となり、2ケタ以上の連続安打試合は自身33度目となった。マルチ安打は5試合連続、両リーグ最多の60度目となった。
鋭いライナーが右翼スタンドへ飛び込むのを見届けると、イチローが軽快にダイヤモンドを駆け抜けた。1-0の5回2死一塁。100マイル(約161キロ)台の直球を持つ先発右腕バーランダーの初球、154キロ内角寄りの直球をとらえた今季8号2ランだった。その打席まで、直球だけで攻め続けられた。1回はカウント2-1からの外角高め156キロを空振り三振。3回は2-2からの内角158キロを打ち上げ左飛となった。計13球はすべて150キロを超える力勝負だった。
すべて直球勝負の対決に気持ちよさを感じたかと問われると「全然。僕はそういうレベルで野球をやっていないので」と軽く受け流す。それでも直球を仕留めての1発は気持ちがよかったかと聞かれると「そりゃそうでしょう、うん」とうなずいた。狙った1発ではなかった。「時間がありますからね、ピッチャーが投げてから僕のところにつくまで。そこで何かを変えることはできるし。待ってないから打てない訳でもないですね」と振り返った。
2本目の安打は8回の第4打席。バーランダーがこの日、イチローに対して初めて投げた変化球、チェンジアップをはじき返し、遊撃のグラブの下をすり抜けた内野安打だった。直球でも変化球でも相手の作戦をことごとく攻略した。相手エースより一枚上手だったことへの感想は「メディアに発表するほどではないですね」とクールに返しただけだった。
体調は決して万全ではない。この日も試合後、長時間トレーナー室から出てこなかった。ハイペースで安打を量産し、9年連続200安打まであと19とした。「(特別な思いは)ないですね。同じですね」と、あくまでも淡々としたトーンは終始変わらなかった。



