エンゼルス松井秀喜外野手(35)が17日、今季も休養をはさみながらシーズンを乗り切る考えを明かした。この日、東京・汐留の日本テレビ内で行われたファンとのイベントに参加。「グラウンドで良いプレーをするため、今日は休む。今はそうなってきました。向こうで全試合出る選手はほとんどいないですから」。代名詞だったフル出場は今季も封印し、体調維持に専念する。

 イベントは、松井が巨人時代から本塁打を打つごとに、日本テレビが製作してきたホームランカードのコレクターのためのもの。現在約3000万枚が発行され、約5万3000人の会員が今もカードを楽しみにしている。松井は「目標は(王さんの)868本。55歳までプレーできれば」とリップサービスしたが、両ひざの状態さえ良ければ、おのずとカードの枚数は増える。

 日本テレビ関係者は「1選手の全本塁打をフォローした野球カードは世界でも類を見ない。ギネス申請も考えています」。ただ「目標の高い選手なので、今の本数で申請はない」とも話している。松井も徹底的な体調管理での息の長い活躍が目標だ。注目の外野守備についても「DHをしながら、外野守備にも就きたい。全試合守るというわけにはいきません」とあくまで冷静だった。【千葉修宏】