<マリナーズ2-4エンゼルス>◇1日(日本時間2日)◇セーフコフィールド

 順調に安打を積み重ねても、敗戦後のマリナーズ・イチロー外野手(36)は量産ペースに無関心だった。第3打席の中前打に続き、第4打席にはエ軍ウォルデンの時速99マイル(約159キロ)を二塁内野安打。3試合連続マルチ安打で、年間200本安打までようやく「1試合1安打」のペースに乗せた。それでも「それは聞かれたくないですね」と、淡々とした口調で記録に関する言葉を封印した。

 その一方で、5回表に右翼線のフェンスに右ヒザをぶつけながら好捕。「スピードは緩めますね、僕は。こちら(米国)の方みたいにあそこからスピードを上げることはないですよ」とサラリと解説した。7回表には、頭上を襲った松井の打球に対し、フェンスによじ登ってグラブを差し出した。過去にも松井との対戦時には、日本のファンを意識した言葉を残しており、この日も本塁打が際どく見えるほど、ギリギリまで執念を見せた。

 今季のエ軍戦は、同一リーグ相手では最高の打率3割9分7厘(63打数25安打)。チームの対戦成績は4勝12敗と劣勢でも、高いモチベーションは変わらない。