5年ぶりの日本一を勝ち取ったロッテの優勝パレードが21日、千葉市美浜区の幕張地域で行われ、主催者発表で約20万人のファンから祝福された。ポスティング移籍でのメジャー挑戦が確実な西岡剛内野手(26)のロッテ最後のユニホーム姿を見ようというファンも多く、主催者の予想を約3万人上回るなど大盛況だった。パレード後には千葉マリンスタジアムで優勝報告会が行われ、西岡は「幸せでした」と感慨に浸った。

 最後までファンの後押しを受け、西岡はメジャーでの活躍を誓った。パレードではオープンカーにマスコットのマーくんと同乗。「つよしコール」が鳴り響く中、手を振って大声援に応えた。「初めてオープンカーに乗って幸せでした。向こうにいっても頑張れという声も多かったし、最後まで僕の背中を押してくれました」と、充実感いっぱいの表情だった。

 8年間、育ててもらったファンに別れを告げた。「朝起きたときから最後なんだなと。裏切り者と思われてもおかしくないのに、気分よく出させてもらって感謝しています」と感慨深げに話した。ファンの力が選手を育てるという思いがあった。昨年はフロント批判を掲げるファンとの衝突もあったが、今季は全力プレーでファンの心を動かした。沿道には主催の千葉市が予想した17万人を3万人も超えるほどの大盛況。自動信号を「手動」に変えるなど、交通規制をかける事態にまでなった。

 西岡の着る背番号7のユニホームで、パレードを見守った栗林知子さん(36)は「生涯ロッテでいてほしかった。行って欲しくなかったけど、(メジャーで)内野手の活躍は厳しい中で成功してほしいです」と、最後の姿を惜しんだ。優勝報告会後のトークショーで西岡は「どういう形になるかわからないけど、またロッテのユニホームを着れたらと思います」と、メジャー挑戦後についても言及した。

 来年の目標として西岡は「連覇を目指します」と笑ったが、小林宏も抜ける中、残るメンバーで西村ロッテは来季の完全優勝を目指す。優勝報告会後の球団納会で、西村監督は「リーグ3位を反省して、来年こそはリーグ優勝して日本一になりましょう」と力強く呼びかけた。なし得なかった「リーグ1位」を西岡抜きでつかみとりにいく。【斎藤庸裕】