【サプライズ(米アリゾナ州)24日(日本時間25日)=四竈衛】レンジャーズ建山義紀投手(35)が紅白戦に初登板し、上々の滑り出しを見せた。先頭打者に本塁打を浴びたが、後続から2奪三振。10球中9球がストライクと、果敢な投球で好印象を与えた。

 真ん中高めの速球を柵越えされた後が、建山の真骨頂だった。投ゴロで1死を取ると、メジャー経験豊富なハーマン、チャベスを連続三振に仕留めた。ゾーンを外れたのは、意図的にボールにした誘い球だけ。テンポの良い攻めの姿勢で質の高さを証明した。「ストライクを取る課題はクリアできました。ただ、結果を求めていますから」。

 交代後、駆け寄って声を掛けたワシントン監督の評価も「◎」だった。「本塁打は失投だが、その後素早くアウトを取ることが、特にメジャーでは重要」。残りの救援3人枠に7~8人がひしめくサバイバル。「1日1日を生き延びるつもりでやってます。あとは試合の中でどれだけ(力を)出せるかです」。27日のオープン戦初戦での登板も決定。開幕メジャーをかけた戦いが本格化してきた。