【サプライズ(米アリゾナ州)17日(日本時間18日)=高山通史】レンジャーズの敏腕の「カミナリ広報部長」が、ダルビッシュ・フィーバー制圧へと本格始動した。ジョン・ブレーク広報部長がキャンプ地入り。大挙して詰めかける日本メディア、ファン対策などのため現地警察、セキュリティー対応の責任者らを伴い入念に施設をチェックした。近日中に同地入りするダルビッシュ有投手(25)の受け入れに、早くも緊迫感を漂わせた。

 ブレーク部長率いる視察団はカートに乗り、広大な施設を巡回し、方針確認を行った。同部長は「すごくエキサイティングだ」と大胆不敵に笑い飛ばす。まだ姿を現さず、隠密行動中の主役の到来をあてもなく待つ日本人報道陣を見つけるとピシャリ。「何もない静かな日だ。出ていった方がいい」と冷たく忠告し、早くも本領発揮した。

 07年の松坂入団時の大騒動を取り仕切った、当時のレッドソックス広報部長。早くもロッカー室への日本メディアの立ち入り自粛要請など、混乱回避のガイドラインを固めている。見た目は知性派だが、ルールを逸脱した言動への口癖が「Get

 Out!(出ていけ)」という激情型。そんな強い個性を生かしてのダルビッシュの防御にも「タフなことであるけれどイージーだよ」と自信満々だった。