<ヤンキース2-6マリナーズ>◇13日(日本時間14日)◇ヤンキースタジアム

 打線低迷の非難の矛先が「3番イチロー」に向かった。マリナーズのエリック・ウェッジ監督(44)は13日、不振のベテラン勢をやり玉に挙げて打線改造を明言。イチロー外野手(38)についても「典型的な3番打者ではない。相手に大きなダメージを与えるタイプではない」と適性を疑問視し、1、2番への打順変更を示唆した。

 ウェッジ監督は冷静さを欠いていた。ヤンキース戦の試合前、地元メディアに打率1割台のスモークを5番に据えた理由を問われると表情を一変させた。「ベテラン連中が何もできない。若手の方がやってくれる」と声には怒気が含まれ、「対戦相手を見てみろ。得点できるベテランが2、3、4人はいる。そっちの方が、若手に頼るよりずっと楽だよ」と暗にベテラン組のふがいなさを批判した。

 この日、ヤ軍に勝って最下位を1日で脱出したものの、13位のチーム打率など打撃成績は今季もリーグ下位を低迷。5年越しの貧打線解消にメドが立ってない。9日からベンチを温める新1番フィギンズ、遊撃手のライアンはともに打率1割台。ただ1人30代で孤軍奮闘するイチローだがチームワーストの5併殺打、打点はチーム3位ながら13点と少なく、ウェッジ監督には物足りなく映るようだ。

 てこ入れはイチローを再び1番に戻し、アクリーを3番に据える構想に落ち着きそう。同監督はイチローについて「チームにとって必要な選手」としながら、「ここ一番でヒットを打ってくれればいい。1、2、3番のどこになるか分からないが、時期がきたら実行する」。自ら打線の起爆剤に掲げた3番イチローのはずが、開幕40試合足らずで白紙撤回されそうだ。