<ヤンキース14-2レッドソックス>◇3日(日本時間4日)◇ヤンキースタジアム

 レッドソックス松坂大輔投手(32)が、メジャー移籍以来6年間所属してきたチームと決別する覚悟を吐露した。ヤンキースとの最終戦。松坂の胸に去来したのは、目標にしてきたイチローとの対決、そして自分の今後だった。「(イチローさんの)第1打席のとき、対戦するために手術をして戻ってきたんだ」と、特別な思いがこみ上げた。1回の第1打席を三飛、3回の第2打席を一ゴロに仕留め、目標にしてきたイチローとの対戦は完璧だった。

 だが、登板自体は散々なものだった。2回先頭に安打、次打者に四球を出した後、1死一、二塁で3ラン本塁打を浴び、3回には2ラン被弾。その後の打者に右前打を許したところで降板した。バレンタイン監督から交代を告げられた松坂は、悔しそうに口を一文字に結び、肩を落としてベンチに戻った。

 レ軍との6年契約は今季で終了。来季について聞かれると「(レ軍に)残ることができるなら残りたいと思ってますけど、その可能性は限りなくゼロに近いとボクは思ってます」と、途切れ途切れの言葉で絞り出すように話した。この日、チェリントンGMも「(FAになる選手は)オルティスとロスとは再契約の話をしている。松坂については話し合う機会がない」と、来季の構想外であることをほのめかした。結果を残したかった今季最後の登板でKOされた松坂は、悔しそうに口を真一文字に結び、目も潤んでいるように見えた。【水次祥子】