WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に出場する米国代表監督のジョー・トーリ氏(72)が、オーナー会議が行われたシカゴで、大会への思いを語った。ダルビッシュ、岩隈ら日本人メジャーリーガーが相次いで出場辞退したことについて「彼らがプレーできないのはとても不幸なこと」と話す一方で、その背景にある事情にも理解を示した。
ヤンキース監督時代の06、09年はジーター、ロドリゲスら自軍の選手をWBCに送り出した経験を持つだけに説得力十分だった。「あの時期に、自分たちの選手を他の監督に預けることになるわけで、それは今回の自分も同じ。とても繊細なことだと思う」。開幕直前に、自軍の主力選手がチームを離れ、真剣勝負する負担とシーズンへの影響は、だれよりも理解していた。ダルビッシュをはじめ日本人メジャーが出場を断念する気持ちも十分に受け入れられる部分だった。
もっとも、米国代表の指揮官として「選手選考は選手会と話している。興味を持ってくれている選手もいるし、コンディションの問題もある。ただ、我々は勝てるチームをつくるよ」と、先を見すえた。3月上旬には代表を招集し、2試合ほどオープン戦を行う予定。両リーグの新人王、トラウト(エンゼルス)、ハーパー(ナショナルズ)ら有望な若手選手が名前を連ねる予定。しかも、名将トーリ氏がチームを束ねるとあって、侍ジャパンにとって最大の難敵となりそうだ。(シカゴ=四竃衛)




