ヤンキースからフリーエージェント(FA)となったイチロー外野手(41)の残留が厳しくなった。

 8日、ヤ軍が同球団からFAとなっていたクリス・ヤング外野手(31)との再契約に合意したと、複数の米メディアが伝えた。1年250万ドル(約2億8800万円)の契約で、外野手の4番手としている。

 ヤングは今季途中にメッツからヤ軍入り。メジャー通算155本塁打で、移籍後は中軸を任されることもあった。来季の外野布陣はガードナー、エルズベリー、ベルトランがレギュラーを固めるため、5番手扱いのイチローは移籍の可能性が高まったと言える。

 新天地候補としてCBSスポーツ電子版はタイガースとエンゼルスを挙げた。メジャー通算3000安打に156本と迫っていることに触れ「到達には1年通しての活躍か、控えで2年を要する。タ軍やエ軍のような優勝候補は魅力的」と分析。優れた動体視力と走力で、4番手外野手として需要があると伝えた。

 イチロー自身も「どんなことをしてもメジャーでプレーする」と決意しており、新代理人ボッグス氏との契約も明らかになったばかり。ア・リーグ中地区4連覇中のタ軍や、今季シーズン最高勝率のエ軍入りなら、個人記録だけでなく世界一も狙える環境となる。