<ナ優勝シリーズ:ドジャース5-7フィリーズ>◇第4戦◇13日(日本時間14日)◇ドジャースタジアム

 【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)=四竈衛、佐藤直子通信員】フィリーズがドジャースに逆転勝ちを収め、1993年以来15年ぶりとなるワールドシリーズ出場に王手をかけた。2点ビハインドの8回表、中日にも在籍した代打マット・ステアーズ外野手(40)の2ランで勝ち越し、ド軍を振り切り、対戦成績を3勝1敗とした。代打で出場した田口壮外野手(39)は、美技に阻まれて無安打だった。なお、第5戦は中1日を空けて15日(同16日)に行われる。

 ステアーズの勝ち越し2ランに、ドジャースタジアムの観客席は静まりかえった。左打席でフルスイングで引っ張る。「打席で狙うのは本塁打だけ。このスタイルは、デビューした時から変わっていない。今日の1発は、野球人生最高のアーチだ」。メジャー11球団を渡り歩いたベテランは93年には中日にも在籍したことがある。通算254本塁打、代打では通算14本だが、ポストシーズンでは初めての1発だった。フィリーズに加入したのは、プレーオフ選手登録期限前日の8月30日。ここぞの一発だけにかけて登録、起用したマニエル監督は「職人芸の打席だった」と目を細めた。

 舞台を整えたのは、前日、黒田とやりあった日系3世ビクトリノ。2点を追う8回1死一塁、カーブをうまくすくって右翼へ同点2ラン。やられたらやり返す、だ。今季プレーオフでは最多11打点を記録するラッキーボーイは「まだ仕事は終わっちゃいない。究極の目標ワールドシリーズまで、あと1勝残っている」と浮かれた様子はなかった。