【ニューヨーク15日(日本時間16日)=大塚仁】ヤンキース松井秀喜外野手(35)は、16日(日本時間17日)に始まるア・リーグ優勝決定シリーズのエンゼルス戦に向けて最終調整を行った。

 気温3度の寒さの中で、松井は黙々と快音を響かせた。決戦を控えたチームは、霧雨が降りつけるヤンキースタジアムでも、キャッチボールから普段と変わらない練習を行った。「そういう状況の中で試合をやることに慣れるためだとは思います」。初戦の16日だけでなく数日にわたって雨、低温の予報が続く。練習強行はやむを得ない。それでも久々の大舞台だけに、寒さにおびえる様子はみじんもなかった。

 10月下旬に試合を行うのは、2年連続でレッドソックスと7試合のリーグ優勝決定シリーズを戦った03、04年以来5年ぶり。「楽しみですよね。いい戦いができると思います」と目を輝かせた。寒さは決して得意ではないが「寒いときや雨のときに普段気をつけることをやればいい」と、両足にホットクリームを塗り、しっかりと着込むといった春先などに行う準備を想定している。何より心配されるのは故障明けの左ひざだが、走塁面に関しても「慎重にとか考えないで普通にやりますよ」と雨にもひるむつもりはなかった。

 エンゼルスは難敵中の難敵と言っていい。今季は終盤に巻き返して5勝5敗としたが、04年から昨年まで5年連続で負け越し。ポストシーズンでも02、05年と2度の対戦でいずれも敗れている。「投手陣も攻撃陣も非常に強力。強いことは分かってますけど。何とか攻略して勝ちが来るように頑張りたい」。相手にとって不足はない。03年リーグ優勝決定シリーズの第7戦で見せた本塁への激走、そして大ジャンプ。名勝負、名場面が再現される舞台は整った。