上々の試運転だ。広島黒田博樹投手(40)が4日、マツダスタジアムで2度目のシート打撃に登板。侍ジャパンに選ばれている菊池、丸に加え、石原、グスマンと対戦した。持ち球すべてを投じ、38球。計9打席で安打性の当たりはなく、3奪三振と完璧に封じ込めた。日本球界復帰登板となる8日のヤクルトとのオープン戦(マツダスタジアム)に向け、調整は順調だ。

 「まずまずじゃないですかね。持っている状態のなかでピッチング出来た。凡打のさせ方にも、いいものがあったので」

 マツダスタジアムのマウンドに立つのは初めて。「感触と雰囲気をゲームに入る前につかめたのは大きかった」。セットポジションでの投球も試した。最大の特長である、その日の状態に応じて投球を組み立てる感覚も取り戻しつつある。試合前のブルペン調整を含め、今後もベストを探っていく作業は続く。「ゲームを作っていくという感覚を早く取り戻したい」。変わらない表情が、何より頼もしかった。【池本泰尚】