中日ラウル・バルデス投手(37=ブルージェイズ3A)は8回2失点(自責1)でサヨナラ勝ちの陰の立役者になった。

 3回に梅野のソロを浴びた以外は快調に0点を刻んだ。8回にけん制悪送球から同点にされたが、鳥谷を二ゴロ併殺に切った。「追いつかれても、リードはされないように心がけた。トリタニには間違いがあると持っていかれる。低めをついて併殺を狙ったよ」。イラついてもおかしくない状況で冷静にベストピッチをしてみせた。4試合連続の好投で防御率は1・29まで下げたが、なぜか来日初白星に恵まれない。自己最多137球を投げても、次回は2度目の中4日先発が予定される。「この投球を続けるだけ。体調はいいからチームが決めた日に投げるだけだよ」と笑みを浮かべた。