3本柱でヤクルトを一気のみだ! 中日は20日、ナゴヤドームで先発投手陣が調整。チーム防御率ダントツの1・66を誇るヤクルトに投手戦覚悟でエース級をつぎ込む。

 今日21日に先陣を切るのは防御率0・77の大野雄大投手(26)だ。前回の対戦は敵地で1-0完封。「ロースコアになると思う」と想定した上で「川端さん、雄平さんは打撃もよく、足も速い。時間をかけて攻めたい」と打率1位、3位の3、4番コンビに警戒を払った。

 開幕投手の山井大介投手(36)が続く。16日の阪神戦は初回4失点で黒星。「首位チームだから簡単ではないと思うけど、ちゃんと試合に入って(取られても)最少失点で中盤まで試合をつくる」と静かに意気込んだ。

 3戦目が予定される吉見一起投手(30)は今は出場選手登録を抹消中だが、前回に続いて最短の中10日でローテに戻る。ヤクルトには過剰な意識を示さず「1球1球に気持ちを込める」と話した。

 吉見が開幕前に設定された登板日は今回までの3試合だけ。昨年は強行復帰した7月に、3試合目で右肘に異常を訴えた。「同じ3試合目でどう出るか。無理なく投げられれば次から中6日もいけるかもしれない」と肘の状態をはかる上でも重要な一戦になる。

 中日のチーム防御率はヤクルト、広島に次ぐ2・58。谷繁兼任監督は先発陣の頑張りを好調の一番の要因に挙げる。右肘痛を訴えたルナの離脱で攻撃陣には一抹の不安が残る中、今季10勝2敗のナゴヤドームで3本の矢が踏ん張り、接戦に持ち込めば首位奪回が見えてくる。【柏原誠】