ナカジもおとこ気だ。オリックス中島裕之内野手(32)が20日、今日からのロッテ戦(QVCマリン)に備えて千葉に移動した。前日19日の西武戦で右太もも裏を痛め、この日の神戸市内での精密検査で「右ハムストリング肉離れ」と診断された。1軍に不可欠な選手だけに、首脳陣は出場選手登録については今日の状態で判断する。中島も「昨日よりはよくなりました」と前向きに語った。

 診断は「肉離れ」だった。治りにくい箇所だけに、20日中の抹消も予想された。交代要員で小島もチームに同行。だが中島はチームから離脱しなかった。「今、ここでダッシュは無理ですが、昨日よりはよくなりました。(抹消されるかは)首脳陣の判断ですが、千葉に行きます。明日(21日)の様子を見ます」と試合出場への希望を捨ててはいなかった。中島の約2時間後に新幹線に乗り込んだ森脇監督も「人それぞれ、いろんなケースがある。彼は必要な選手。もちろん無理はさせられないが(休養が)1試合ですむかもしれない。とにかく明日の様子を見ます」と即決を避けた。

 金子、ブランコら投打の軸を欠きながら、チームは今季初の3連勝と上昇気流に乗りかけている。ここ2試合連続安打の中島も「打撃の状態が上がってきている」と手応えを感じている。チームも中島も今の流れを離したくない。ともに祈る思いで、回復を待つ。【堀まどか】