日本ハム斎藤佑樹投手(26)が注目の一戦で、無念の途中降板となった。イースタン・リーグのロッテ戦に先発。18日に出場選手登録抹消後の初実戦で、ロッテ先発は1軍デビューを控えた京大出身の田中だった。約40人の報道陣と観衆1238人が集結。盛り上がる雰囲気とは裏腹に、斎藤の表情は険しくなっていった。

 鬼門の中盤に崩れた。序盤から毎回安打を許すも粘投。4回に先頭から長短打を浴び、1死二、三塁からの中越え適時二塁打を皮切りに、死球を挟んで5連打を浴びた。球数は80球に到達し3回1/3で降板。結果は10安打8失点。17日の1軍戦に続き、2戦連続4回途中KOと再び壁にぶつかった。「毎回4回に崩れる。(田中との投げ合いは)それはどうでもいい」と強い憤りをあらわにした。

 栗山監督は「ファームだって競争している。そこで結果を出さないと」と厳しく求めた。斎藤は「もう1回、自分の投球内容を見返して、何が悪いのかちゃんと考えたい」と復調へ光を探していく。