中日ラウル・バルデス投手(37)の祈りは届かなかった。

 来日初勝利を目指して8回まで1失点。9回も続投し、2死は奪ったがゴメスに中前打を浴びたところで降板を命じられた。

 ベンチで笑顔も見せながら戦況を見守ったが、結局、リリーフ陣が逆転を許して8度目の先発でも白星には届かなかった。悲劇的な結末に「(継投の判断は)ベンチに任せていたよ。野球は最後まで何があるか分からない。みんな一生懸命抑えようとしているんだ」と不満の様子は見せなかった。