巨人は11日、原沢敦球団代表(59)が兼務していた「GM兼編成本部長」に、読売新聞東京本社運動部長の堤辰佳氏(49)が就任すると発表した。チームの組織管理部門と編成部門を分離して、それぞれの責任と権限を明確にすることで、編成部門の強化を図るのが狙い。

 堤氏はかつて球団広報部長を務め、昨年2月までは同統括部長兼GM補佐として球団を支えた。原沢代表は当時の清武GM解任直後の11年11月に就任。球団代表を兼務しながら激動の時期をまとめ上げ、リーグ3連覇に尽力した。球団を熟知する2人を両輪に、4連覇への礎を築いていくことになる。堤氏は都内の球団事務所で会見し「育成に重点を置いていくのか補強を重視するのか、状況によって判断して決めていきたい」。原沢球団代表は球団を通じ「堤君が手腕を発揮できるよう私も精いっぱいバックアップしていきます」とコメントした。