西武森友哉捕手(19)が大谷とプロ初激突した。3打数2安打だった12年のセンバツ以来の再会は次世代の名勝負を予感させた。2回の第1打席、外角高めに抜け気味の157キロを投じられ、空振り三振。それでも代名詞のフルスイングは不変だ。8回は低めの153キロに食らいつき、一、二塁間を破った。「直球一本に絞っていた。やっぱり速かった。いい当たりじゃないけどヒットはヒット」と12戦連続安打を継続した。

 可能性は広がり続ける。試合前の練習で外野を守り、シートノックで右翼手に入った。交流戦でDH制のないビジター戦で右翼手での起用が決まった。田辺監督は「捕手で考えていたが方向転換。チームの状態を考えればマスクは炭谷。でも森の代打待機はもったいないし、打線の中心にいるから外せない」と説明した。昨季の外野での出場は2軍戦での3戦のみ。森も「ファームとは違う」と経験の必要性を口にした。それでも森の打棒は外せない。