オリックスが新外国人選手として、BCリーグ群馬のジョヘルミン・チャベス外野手(26)の獲得を進めていることが21日、分かった。ベネズエラ出身の右の大砲。メジャー経験はないがパワフルな打撃が魅力。早ければ今日22日にも発表される見込みで、最下位に低迷するチームの起爆剤として期待がかかる。

 オリックスが低迷打開を図る。BCリーグ群馬のチャベス獲得へ動いていることが明らかになった。昨年まで主に米国でプレーした右打ちの外野手。メジャー経験はなく最高でも2Aだが、10年にマリナーズ傘下でシーズン32本塁打をマーク。今年は群馬で34試合に出場し4本塁打、24打点と勝負強さを発揮している。ベネズエラ出身で群馬でプレーと言えばカラバイヨと経歴が重なる。

 オリックスは借金16の最下位に沈んでいる。この日は2試合連続で完封負けを喫した。リーグ打率5位の打線向上がAクラス浮上へのテーマの1つとなっている。現在の支配下登録選手は69人と、定員まで残り1人。投手陣の整備も補強ポイントと言える。ただ球団サイドは、最後の枠を外国人野手で埋めることを選択したようだ。獲得調査を進める中で、浮上してきたのがチャベスだった。

 昨オフの大型補強の中心的存在だったブランコは故障が相次ぎ、ほとんど2軍暮らし。近く1軍復帰するが、体調面に不安が残る。ブランコの代役を務めたカラバイヨは調子を落としており、今月11日ヤクルト戦を最後にスタメンを外れている。ヘルマンも昨年までのような活躍ができていない。

 チャベスは将来的な戦力としての意味合いも強いとみられる。ただ群馬のシニア・ディレクターを務める元DeNAのアレックス・ラミレス氏(40)はパワフルな打撃を高く評価し、NPB入りへ太鼓判を押しているという。新天地でも活躍できるか、注目が集まる。

 ◆ジョヘルミン・チャベス 1989年1月26日、ベネズエラ生まれ。06年から米大リーグ、ブルージェイズ、マリナーズ、カブス、ロイヤルズ傘下のマイナーなどでプレー。今季からBCリーグ・群馬入り。34試合に出場し123打数37安打、打率3割1厘。4本塁打、24打点。190センチ、104キロ。右投げ右打ち。