阪神中村勝広GM(66)が、今秋ドラフト1位候補の早大・茂木栄五郎内野手(4年=桐蔭学園)へ高評価を下した。NPB選抜と対戦したユニバーシアード日本代表壮行試合を視察。7連続三振を奪った創価大・田中を最大の驚きとしながらも「茂木のセカンドを見られたのが良かった」と満足げな表情を浮かべて球場を後にした。

 全日本大学選手権で打率6割1分5厘をマークした茂木は「4番二塁」で出場。先日19日のスカウト会議でも話題に上った注目株だ。4回の第2打席には二塁へのゴロで快足を飛ばして内野安打に。守備では二塁を無難にこなし、6回からは三塁についた。高いバウンドのゴロを強肩でアウトにするなど、走攻守でレベルの高さを見せつけた。

 その姿に中村GMは「なかなか足も悪くないし、3拍子そろっている。サードからの送球も良かったな」とニヤリ。今秋ドラフト候補がそろった戦いで自ら「茂木」の名前を挙げ、注目度の高さをうかがわせた。