現在絶好調の阪神福留孝介外野手(38)が、代打でも強烈な存在感を見せつけた。疲労を考慮されてのベンチスタートとなり、出番は2点ビハインドの9回1死一塁でやってきた。ヤクルトの守護神バーネットに対峙(たいじ)すると、2球目を左中間へ。もう少しで本塁打という大飛球で二塁打とし、1死二、三塁の同点機を演出した。

 福留は「その場所、その場所で自分のやれることをやっていきたい」。これでリーグ再開後は31打数13安打4本塁打、打率は4割1分9厘と驚異的な数字を残す。

 後続が倒れて同点とはいかなかったが、試合後はスタンドから「福留! ありがとう!」と声援が飛んだ。和田監督も「明日(2日)につなげていかないといけない。この球場は分からない。最後の最後まで粘ればね。今日もあと1本までいっていた」と打線の意地に光を見いだした。