巨人が、新外国人としてアレックス・カステアノス外野手(28=メッツ3A)を獲得する方針を固めたことが17日、分かった。交渉の細部が固まれば、近日中に合意に至る。後半戦に向け攻撃力アップの必要性を感じていたチームは、移籍期限である7月中の獲得を目標として外国人野手のリサーチに着手。複数いる調査対象の中で最上位に入っていた。期限ギリギリの補強で陣容を整え、混戦を抜け出す。

 混戦を抜け出すべく、巨人が支配下選手枠の上限となる70人目の外国人選手を獲得する。今月に入り、中軸を打てる大砲を最優先として調査を本格化。担当者が現地に出向き、複数の候補者をチェックした。即戦力を念頭に状態を確認し、カステアノスを最有力とした。カルロス・ペゲロ外野手(28=レッドソックス3A)らも候補だったが、直近の3A成績、チームのバランスなどを踏まえて判断した。選手の移籍、獲得期限が今月いっぱいに迫っており、交渉の細部が固まり次第、合意に至るとみられる。

 ◆アレックス・カステアノス 1986年8月4日、米フロリダ州マイアミ生まれ。08年ドラフトでカージナルスが10巡目で指名。11年にドジャース移籍し12年5月31日にメジャーデビュー。大リーグでの通算成績は24試合で打率1割7分1厘、2本塁打、4打点。メッツとマイナー契約を結んだ今季は傘下3Aラスベガス(パシフィックコースト・リーグ)でプレー。打率3割1分4厘、16本塁打、56打点をマーク。長打率(6割1分4厘)は16日時点でリーグトップ。183センチ、91キロ。右投げ右打ち。