今春大学日本一に輝いた早大が、東大投手陣に対して6回まで無安打と苦しみながら、先勝した。

 特に東大先発の左腕、宮台康平投手(2年=湘南)には、4回までに4者連続を含む6三振を喫した。

 高橋広監督(60)は「よくピッチャー代えてくれました。何で代えてくれたんでしょうか。完璧だったのに。あのまま投げていたら、ノーヒットノーランされてましたよ。こっちとしてはありがたかった」と苦笑いだった。

 試合は先発のアンダースロー、吉野和也投手(3年=日本文理)が8回2失点で粘り、7回には重信慎之介外野手(4年=早実)が決勝2ランを放った。

 重信は「ホームランを狙うんじゃなくて、つなごうという意識でした」と喜んだ。