阪神福留孝介外野手(38)が10年ぶりの打率3割へ向けて、広島新井貴浩内野手(38)に挑戦状をたたきつけた。4日、大阪市内で行われた「ミズノアンバサダーズ・ミーティング」に出席した福留はバット、グラブなど従来通りのもので来季に臨む考えを示したが、成績についてはさらに上昇を求め、06年以来の打率3割を目指すことを明かした。

 「道具については基本的に大きく変えることはないかな」。契約メーカーの担当者との打ち合わせを終えた福留はこう話した。シーズンを戦う“相棒”に不満はない。ただ、2割8分1厘という数字については不満を示した。3割への意欲を示した上で“ある先輩”の名前をあえて挙げた。

 「長打は急に増えるものではない。ただ、確率を上げていけば、いろいろなものが上がってくる。3割? そうですね。新井さんのように打てるに越したことはないですし、その数字を目指して。新井さんほどは打てないかもしれないけど新井さんに負けないようにしたい」

 この日は昨年までチームメートだった広島新井も出席していた。今季は最終的に新井の打率2割7分5厘を上まわったが、気心しれた先輩をいじりながら、向上心をのぞかせていた。【鈴木忠平】