高校通算71本塁打、3球団1位入札…。注目のスラッガーとして中日入りを果たした高橋周平内野手(21)。同学年のライバルたちが大学を経て「即戦力」としてプロ入りしてくる。まさに勝負の5年目だ。

 「負けたくない気持ちはあります。でも相手と比較するのではなく、自分は自分。やることをやるだけ。レギュラーをとることしか考えていません」と強い口調で話す。

 15年は大チャンスを逃した。開幕直後、森野が負傷。福田と併用で起用され始め、51試合で4本塁打したものの打率2割8厘にとどまった。後半は2軍暮らし。結果を恐れて、自分を見失った。台湾でのウインターリーグに参加し「自分を見つめ直せた」と、前向きに練習に取り組める自分に気付いた。あとは結果を残すだけだ。

 来季は三塁の座を森野と争う。若返りが一気に進む中日で世代交代の象徴になれるか。