200安打ボディーで谷繁監督を驚かす。中日大島洋平外野手(30)が8日、古巣の大阪・吹田の日本生命グラウンドで松井佑介外野手(28)らと合同自主トレを公開。このオフはウエートトレーニングで体重が7キロ増の77キロ。球団初の200安打を目標に掲げ、見た目でもプレーでも谷繁監督を驚嘆させる。

 186安打の球団最多タイ記録を持つ大島が大台を掲げた。「こだわる数字はシーズン200安打。ドラゴンズでやったことないので」。大きく膨らんだのは自信だけではない。シーズンオフ直後の体重70キロからボリュームアップして現在77キロ。見た目から変身した。

 オフの練習は、これまでほぼやっていなかったウエートトレーニング中心に変更した。シーズン中、疲れがたまるとどうしても腕だけでバットを振ってしまい、また疲労が蓄積。思うような打撃ができなくなる負のスパイラルに陥っていた。「1年もつ体力づくりと、今まで使っていなかった部分を使えるように」と成績が低迷する夏場を乗り越えるために導入した。

 昨年の自主トレから土田和楙(かずしげ)パーソナルトレーナー(30)を迎え、ハンマー投げの室伏広治が04年アテネ五輪で金メダル獲得後に一時低迷し取り入れたというファンクショナルトレーニングに力を入れている。体の動けていなかった部分を機能させるというもの。本格的にウエートトレーニングをやっていなかったのもあり、食事量を増やさないでも、これまで刺激をしていなかった筋肉がより吸収。トレーニングのみで数字に大きな変化が生まれた。

 固かった体も可動域が広がり柔軟性が生まれた。しかし「監督を2月1日に驚かせたかったんですけど。まだちょっと…」と物足りない様子。残り1カ月で指揮官を驚かせるようさらに鍛える。「ヒット数が増えたら、それだけで塁に出ているということ。そうすると盗塁も増える。そうしたら点が入る。チームにとっていいことしかない」。あとは「びっくりぽん」の結果を示すだけだ。【宮崎えり子】