【グアム13日=福岡吉央】中日小川龍也投手(24)が13日、同じ左サイドスローのソフトバンク森福からアドバイスをもらい、中継ぎのポジションで生き残りを懸けることを明かした。現在、ソフトバンク中田、中日雄太ともにグアムで自主トレ中。同じ練習場所で自主トレをする森福を中田に紹介してもらい、自らの生きる道を悟った。

 「森福さんから、どういう意識でキャッチボールをするかや、フォーム研究の重要性を教えていただいた。今年1年でこの先変わってくると思う。森福さんもフォームが固まるのに1年半かかったと聞くし、そんな簡単ではないが、できるところまでやっていきたい」

 森福もプロ入り後、スリークオーターやオーバースローだったが、プロでの限界を感じ、サイドに転向。中継ぎのポジションを確立した。小川も昨季途中、サイドスローに転向したばかり。現在のフォームで開幕に向けて準備するのは今年が初めてで、素直に森福の話に耳を傾けた。

 この日は、今年初めてブルペン入り。中田、雄太とともに投球映像を撮影し、互いに意見を言い合うなど精力的だ。ほしいのはプロ初勝利よりも生き残る道。「中継ぎになったし、勝ち星はもういい。ここまできたら、どうしたらチームに必要とされるか。もうそろそろ結果を出さないと」と、生き残りを目指し、プロ7年目に挑む。

 ◆小川龍也(おがわ・りゅうや)1991年(平3)9月3日、千葉市生まれ。小1で野球を始め、千葉英和では甲子園出場なし。09年ドラフト2位。2年目に1軍デビュー。今季は2試合登板。通算12試合で0勝2敗、防御率4・43。母がフィリピン出身で、13年WBCではフィリピン代表。182センチ、70キロ。左投げ左打ち。