サンデー球児でロケットダッシュや! 阪神藤川球児投手(35)がシーズン開幕3戦目となる3月27日中日戦(京セラドーム大阪)に先発する方向であることが27日、分かった。この日は練習試合の韓国・サムスン戦(宜野座)で16年対外試合初登板を果たし、先発で2回を無安打無失点。金本監督は開幕ローテ入りを明言し、4シーズンぶりとなる虎復帰戦が固まった。

 藤川球児の虎復帰戦が明らかになった。3・27中日戦。開幕3戦目の日曜日、野球少年たちの熱いまなざしを受けながら先発する。阪神では12年以来、4シーズンぶりのマウンド。先発に限れば、03年9月19日巨人戦以来、実に12年6カ月ぶりの登板となる。

 この日はサムスン戦に先発。16年初の対外試合登板で2回38球を投げ、1四球無安打無失点と安定していた。1番から6番まで左打者がズラリ並んだ打線にも冷静。最速は144キロを計測し、アウト6個のうち5個を外野フライで奪った。最後は7番ソン・イジュンをカーブで空振り三振に仕留め、余裕の表情でマウンドを降りた。

 藤川 どうでしょう。ゴロを打たせる投手ではないので。今日は今日で回復具合、ストレートがどうかを確認したかった。まあ、60点くらいです。

 ファウルで粘られる場面もあり、本人は辛口の自己採点。ただ、金本監督の信頼は厚い。「ボール自体は良かったんじゃないかな。あとは長いイニングを投げてどうか、でしょう」とみた上で、開幕ローテに向けて「入ってくるんじゃないか」と明言。順調に調整が進めば、3月27日中日戦で16年シーズンのスタートを切ることになりそうだ。

 シーズン初戦からはしばらく中6日で回るとみられ、チームは「サンデー球児」でロケットダッシュをもくろむ。翌日の月曜日が休みになる日曜日なら中継ぎ陣の投入を制限する必要はなく、久々の先発転向となる藤川の負担を減らすこともできる。「虎の至宝」で日曜日を白星フィニッシュし、気分よく月曜休みに入れれば最高の流れになる。

 藤川 オープン戦でもしっかり調整してシーズン最後までやりたい。

 沖縄キャンプでは実戦2試合で計4イニングを投げて無失点。先発藤川の本番まで、いよいよ残り1カ月を切った。